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かもめのジョナサン(完成版) [本]

「Part Four」を加えての「かもめのジョナサン」完成版。
孤高のかもめ「ジョナサン」が孤高のかもめとして、遠い世界に行った第3章。
しかし、ジョナサンを知らない世代が一番、ジョナサンそのものではなく、ジョナサンの考え方を受け継いでいた、という第4章。
なんか、第4章を加えることによって、この小説はとってもあったかい話となった。
なぜ、この章を加えることをそんなにためらっていたのか、とても不思議でならない。
今日見ると、kindleでも販売されていた。
つい先日、ブラックジャックがわずか300円であって感激していたが、この「かもめのジョナサン」にも感激した。
ほんとありがたい世の中だこと。

8月6日の中国新聞(広島)のテレビ欄 [戦争]

中国新聞(広島)のテレビ欄を見て感動しました。
不覚にも涙が出そうでした。


https://twitter.com/rojick_mania/status/496786776027975680/photo/1

ブラックジャック [マンガ]

手塚治虫の「ブラックジャック」がkindleになっていた。
しかも1冊300円。

ありがたい世の中だ。

HERO(5話) [ドラマ]

プロとして
誇りをもって
誠実に仕事をしたかどうか

という久利生の言葉があった。
心に残った。

her 世界でひとつの彼女 [映画]

OSと恋をする人(セオドア)の話。

この恋を肯定的に表現するのか、それとも否定的に表現するのか。
相手がOSというたかがプログラムではあっても、その純粋さ故にその人(?)を大切に思う気持ちは変わらないと言いたいのか。それもと、やっぱり血の通った人間との愛こそが本物だと言いたいのか。
いったいどっちなんだろう、と思いつつ見る。

そして、そのどちらでもない終わり方に、なにか物足りなさを感じながら見終えた。
・・・つもりだった。

しかし、エンドクレジットで「The moon song」が流れてきて、その日本語訳が画面に映ったとき、目頭が熱くなった。どっとあふれてきたような感情だった。

過去の恋人(キャサリン)への感謝の手紙。OSの彼女(サマンサ)との寂しい別れ。未来の恋人(?)(エイミー)との距離感。すべての恋人たちを肯定もせず、否定もせず、そのまま受け入れたような映画の終わり方があったからこその感動だったのだと感じた。


本筋とは別のところで思ったこと3つ。

・OSの恋人を怒らせたらまずいだろうなあ、と思ったこと。
自分のファイルを勝手に削除されたり、手を入れられたり、そんなことがあたりまえにされそう。
こわい。

・もうひとつ、友達とその恋人と、4人(?)で旅行に行くのだが、友達とその恋人はOSが恋人であっても、ちっとも気にしていなかった。なんかとてもよかった。

・さらにもうひとつ。サマンサが「どこか」へ行ってしまうのだが、「カモメのジョナサン」のジョナサンが行った世界と重なって感じてしまった。

人を好きになるっていいことだな、と思えた映画だった。
人を好きになったことがある人はきっと誰もが、この最後の「The moon song」を聞いて、目頭が熱くなることだろう。

ゴジラ(2014) [映画]

ゴジラが「怪獣」ではなくて、ただの「大きな動物」に見えてしまう。
もちろん、ハリウッド1作目と比べれば、たしかに本物の(?)ゴジラに近づいた気はするのだが・・・・。

アフリカのサバンナで、象やキリンの群れを見たことがある。
動物園では巨大な生物に見える象やキリンは、大きな自然の中では、ほんとうにちっぽけな「ただの動物」だった。
同様のことはゴジラにも言えて、600mを超すようなタワーがある東京で、たった100mくらいのゴジラは、思うほど巨大な存在ではない気がする。

監督は日本版ゴジラに愛着のある人なのだろう。日本版ゴジラにリスペクトをもって本作を作ったこともよくわかる。
しかし・・・なんですよねえ。
実際に日本で育ち(たいしてゴジラの映画自体は見ていなくても)、ウルトラマンシリーズなどで「怪獣」を見慣れた日本人にとっては、やっぱりこの映画のゴジラは「怪獣」ではなく「大きな動物」でしかないんですよね。
監督には申し訳ないが、これが(日本人ではなかった)監督の限界だったのかもしれない。

ムートーという怪獣(?)がでている。いろんな電波を邪魔したりして、この映画ではまちがいなく「悪役」「敵役」なのだが、夫婦で卵を守ろうとするムートーが一方的に悪者役になっているのは、なんかかわいそうだった。
特に、自分たちの子ども(卵)が焼き殺されるシーンは、「そりゃ、怒って当たり前だ」と感じてしまう。

ストーリーはなんと言っていいのか・・・。
テレビでなんか骨のある話のようにあおっていたが、たいしてそんな思いも感じることはできなかった。

でも、まあ、暴れるゴジラは少し魅力的です。
でも、やっぱり、私たちの「ゴジラ」じゃないんですよね。

まりかセヴン [マンガ]

伊藤伸平

名著ですよ。
いやー。

主人公三條まりかと宇宙人セヴンを中心にウルトラマンそのままの設定の名作!
「センパイ」を想う気持ちの純粋さ(!)や「セヴン」の冷静さに心ひかれます。

また、センパイのおたく度もなかなかの味をだしています。
まりかさんのかわいさといい、まりかセヴンのかっこよさ(?)といい
このあとどうなるんだろうと期待ワクワクの話。
5巻まででています。

kindleで読みました。
かくれた名作ってあるんですねえ。

偉大なる、しゅららぽん [映画]

見てきました。

で・・・・

うーん。
「鹿男あをによし」って、いい作品だったんだなあと実感。

監督のせいかな?

ベートーヴェンの交響曲 [音楽]

金聖響+玉木正之

「楽譜に忠実に」という方針をかかげ、
なるべく精神性などの物語性を排除し演奏しようとする金さんの全9曲の解説本。
前に読んでおもしろかったので、再読。

彼が大指揮者時代と評論家が大嫌いなことと、こうして音楽を文章で語ることにも疑問をもちつつ書いていることがよくわかる。

ただ、ロックかジャズかという言葉がでてきて、金さんはロックもジャズもきちんと聴いていないんだろうなあと少し残念な気が・・・
とはいうものの、金さんのベートーヴェンに対するおたく度は半端なく、ぜひ彼の演奏するCDを買ってみようという気にさせる1冊でした。

ビットコイン解説本 [コンピュータ]

足立明穂

「世界で一番わかりやすい
権力から解放される新たな通貨」
という副題の通り、たいへんわかりやすいビットコインの解説本。

2014年2月1日に販売開始されたkindle本なのですが、マウントゴックスの民事再生適用を受けて第2版となっています。
本文中のマウントゴックスの箇所には必要に応じて取り消し線がひかれています。

<質問その1>千円札という紙と商品を交換するのはなぜでしょうか?
<質問その2>Tポイントや楽天ポイントとお金は何が違うのでしょうか?
<質問その3>クレジットカードとお金は何が違うのでしょうか?
という3つの質問をもとに「ビットコイン」と「お金」「電子マネー」「ポイントカード」、「クレジットカード」などとの違いがわかりやすくかかれています。

また、発掘と呼ばれる仕組みをはじめとする、簡単なビットコインの仕組みを紹介してあり、買ってお得感の強い読み物でした。

必要に応じてリンクがはってあるところも好感がもてます。

スーホの白い馬 [絵本]

「スーホの白い馬」がいい、という評判を聞き、さっそく読む。

この絵本を感動する話としてとらえることのできる人っていったいどんな人なんだろう?

私は「王」に対して激しい怒りが沸き起こってきたが
この話をいい話・感動する話として読むことは決してできない。

なぜ、こんな不合理をスーホは受け入れてしまうのだろう?

文系のための理系読書術 [本]

齋藤孝

彼については「三色ボールペンで読む日本語」を読み、おもしろかったし、「学問のすすめ」の現代語訳を出してくれて、ありがたいなあと思っていた。

で、この本。
数学ではどんな本をすすめているのか興味があったので買ってみた。

この中で紹介しているのは
「博士の愛した数式」
「世にも美しい数学入門」
「素数の音楽」
「ジェノサイド」
「零の発見 数学の生い立ち」
「般若心経 金剛般若経」
「数学力は国語力」
「数学流生き方の再発見 数学嫌いに贈る応援歌」
「直観でわかる数学」
「続 直観でわかる数学」
「マンガでわかる微分積分」
「科学の誕生・下 ソクラテス以前のギリシア」
「エピステーメー」
「図解雑学 CDでわかる 音楽の科学」
「図解雑学 統計解析」
「人口学への招待 少子高齢化はどこまで解明されたか」
の16冊である。

このうち読んだことがあるのは
「博士の愛した数式」
「世にも美しい数学入門」
「素数の音楽」
「零の発見 数学の生い立ち」
「数学流生き方の再発見 数学嫌いに贈る応援歌」
「直観でわかる数学」
「続 直観でわかる数学」
「マンガでわかる微分積分」
の8冊だけだが、この選書にしても、書いてある内容にしても????だった。
「零の発見」を入れていたのは唯一の救いではある。

何より、「素数の音楽」の紹介の文章がすごかった!
ちょっと引用してみよう。
----------------------
私もこの本を読んですっかり素数のとりこになってしまって、「いったい素数の最大値はいくつなんだろう?」と興味津々です。
----------------------
どうですか? 気を失いそうになりませんでした?

彼はこう続けてる。
----------------------
素数というのは奥深い概念で、素数の研究だけで数学者としての一生を終えても悔いはないくらいのものなんです。
----------------------
彼は本当にこれらの本を読んだのか。私には、とても信じることができない。その彼がこうして「素数というのは・・・くらいのものなんです。」などと「語る」のを読むと、本当に気持ちが悪くなる。

特別に好きな作者というわけではなかったが、興味はあった。しかしこの本を読むことによって、とにかく残念な人だなあという感想をもつことができた。

ぼくたちの疾走 [マンガ]

山本おさむ

kindleでついに発売。
気づいてすぐ買った。
(ebookでは発売されていたが、適切な読む機器がなかった)
kindle化されていない良書は多いと思われるが、こうしてkindelで発売してもらうと本当にありがたい。

で、「ぼくたちの疾走」だが、以前読んだより、エッチな場面が減っているような気がしたのは
年をとったせいか・・・。

しかし、以前と同じような感動があり、「買ってよかった」の気持ちがいっぱい。
ぜひ、いろいろな人に読んでほしい思いでいっぱいになった。

前はこんな終わり方(ストーリーが作者を追い越してしまったような終わり方)を
少し寂しく、しかし、もっともこの「ぼくたちの疾走」らしい終わり方ととらえていた。
でも、今、読み直してみると、こんな終わり方しかなかったんだろう、という思いがさらに強くなった。

ぜひ、作者の山本さんには今の下山くんや風間さんを描いてほしいと思っている。
圭介くんや輝樹くんはどんな大人になってどんな毎日をおくっているんだろう?
みんなの小島さんに対する気持ちはどんな風になっているんだろう?

スプリンター(小山ゆう) [マンガ]

小山ゆう

Kindle版で読む。計14巻。
神の領域に入る話を考えてみると
「ブラックスワン」の狂気と共通するものを感じながら読んだ。

個人的には、もう少し、結城コンツェルンの総裁としての結城光を見たかった気がする。
主人公「結城光」はとっても魅力的。
世界中の人たちが横に並んで「よーいドン」でスタートすると、まっさきにゴールに着く
という表現、好きだった。
今なら、ボルトが先頭でゴールするんだよな。

電子ノート SHARP WG-N20 [電子機器]

シャープの電子ノートWG-N20

amazonで評判良さそうだったので購入。
しかし、使い始めの感想は???

まず、何より、画面が見にくい。
普段、Kindleやpomeraを使っているので、それに慣れているためか、画面が暗くて使えない。
また、ノートという名前から普段の大学ノート程度の大きさを期待していたが、
あまりに小さい。
講義を聴きながらのメモなどほとんど不可能・・・

また、ペンの反応(というか、書き心地)が、普通のノートに比べてあまりにも悪い。
(まあ、当たり前なのかもしれませんが・・・)
スラスラと書くと、ところどころが飛んでいる状態。
書いている途中で、時折、まっすぐな折れ線が「ピッ」と出る。
何が原因なのだろう。いちいち消しゴムで消さなければならず、非常にめんどう。
付属のペンは先が太いのか、なんか書きにくいし、また、いかにも安っぽい。

カバーはオレンジを買ったのだが、これはなかなかよかった。
ということで、カバー以外はとても残念な結果になった。
でも、まあ、しばらく使ってみて、何か印象が残ることがあれば書き足したい。

普通のノートのように使える電子ノートがでるのはずいぶん先の話になるのかなあ。

永遠の0 [映画]

岡田准一主演の話題の映画。

本を読んで、とてもよかったので、映画になると聞いた時、
不安半分、楽しみ半分で待っていた。
で、初日。
レイトショーで見たのだが、けっこう人が多い。

(ラストシーン以外の)岡田准一、吹石一恵、山本学、零戦の戦闘シーンなどがよかった。
逆に、それ以外は・・・

もちろん、悪い映画ではない。
しかし、音楽や脚本があまりにも感動をもりあげようとして(?)、逆に、小説のもっていた感動をそいでいた。
さらっとした感じ、とまでは言わないが、もう少し、押さえた表現で演出してほしかった。

また、小説では充分にページをかけて説明ができたことが、(かなり長い上映時間とはいえ)映画では説明不足になってしまっていた。

ラストシーンの岡田さんの表情は、どうしても納得できるものではなかった。
脚本では「静かに澄みきり、微笑みすら浮かべている」とあるそうだが、
微笑みではなく、にやにや笑い(というといいすぎだが)にしか見えなかった。
本人も死ぬのではあるが、敵艦には奥さんや子ども、あるいは年老いた両親をもっているであろう「人間」がたくさん乗っているのである。
あれほど、奥さんや子どものことを思っていた宮部久蔵が、これから道連れにする敵(人間)のことを考えなかったとは思えない。

あの表情、もう少しどうにかならなかったものか。
さらに、その直後、「永遠の0」の文字が大写しで現れたのには閉口した。

さんざんなことを書いたが、それほど悪い映画ではない。
というか、充分に見る価値はある。

ただ、本を読んだときには、あれだけこみあげたきたものが、この映画ではほとんとなく、
また、見終わった観客の誰も涙を流していなかったという事実を考えると、
やっぱり、小説を読んだ後で見る映画ではないのだろう。

えっと、「永遠の0」。
映画はいい映画だと思うし、小説はほんとにいい小説だと思っています。(ほんとです)

小説の「永遠の0」を読んで、感動した人には、ぜひ、
「散るぞ悲しき」と「戦艦大和ノ最期」を読んでほしい。
ノンフィクションのもつ力の大きさを感じることだと思う。

シェルブールの雨傘 [映画]

名前だけ聞いたことのあった映画が上映される、とのことで、深く考えず見に行った。

台詞がすべてミュージカル形式ということで、最初とても違和感が。しかし、それも時機に慣れてきた。

話の内容はというと、(おなかの大きなお嬢さん(もちろん、自分の子ではない)をお嫁さんにする殊勝な旦那さんをのぞけば)どこにでもありそうな、誰もが経験しそうなお話。だからこそ、みんなの心の残る映画になったのかもしれない。

その中でも、やはり最後の再会のシーンは心に残る。

ガソリンスタンドで出会って、少し話した後、あっさりと別れる二人。
「幸せ?」と聞かれて「幸せだよ」と答える二人の心の中を思うと、胸がせつなくなった。

実は、題名から、てっきり、「雨の中、雨傘をさしながら黙って道をすれ違うのかな」と想像していた。

90分あまりの映画。1964年公開だったそうだ。
見に行ってよかった。

リーガルハイ(第7話) [ドラマ]

伊東四朗いい。
かっこいいです。

父と暮らせば [本]

井上ひさし

原爆の後、生き残った娘が、死んでしまった人々に対しての申し訳なさに
自分が幸せになることを拒む。
きっと、幸せになりたいという気持ちはとても強いはずなのに
それと同じか、あるいはそれ以上に「自分だけが幸せになっていいのか」という
想いにとりつかれる。

テーマは「夕凪の街・桜の国」と同じものであるがあまりにも違う最後。

ゆったりとしたユーモアに包まれながら、けっこう深刻な内容の話が続いていく。
この父親ではないが、私自身もこの娘に幸せになってほしいとつい思ってしまう。
そんな話。

清洲会議 [映画]

役所広司演じる柴田勝家も愛すべきキャラクターに仕上がっており、好感がもてるが、
やっぱり大泉洋演じる羽柴秀吉が魅力的。
大泉さん自身が、
「最初、変な役だと思うだろうが、だんだんかっこよく思えてくる・・・と自分では思っている」
と語っていたが、まさにその通りだった。

さすが三谷幸喜と言ってしまえば、その通りなのだが、
自分にとっては「笑いの大学」を見たときくらいの肩すかしをくらわされた感じ。

三谷さんは監督としても、もうけっこう映画を撮っていると思うが、
私にとっては未だに「ラヂオの時間」を越えるものがない。

BEATCHILD [映画]

甲本ヒロトかっこいい。
大友康平もかっこいい。
圧巻は尾崎豊の「シェリー」。
終了は平日の深夜というのに、客の多かったこと。
当然なのだろうけれど、当時、若者!!くらいの人が多かった。

映画最後の「大丈夫か」の連呼と音楽(ウラニーノ?)は最悪だったけれど・・・
(演出のセンスのなさ?)

見に行ってよかった、と心から思いました。

尾崎豊をはじめ、スタッフや観客の中にも、すでにもういなくなってしまった人もいるのかもしれないが、
それでも、こうして、「何か」(別に映像とかでなくって)が残っているということは、すごいことだなあ、としみじみ。

実際のBEATCHILD見に行った人の感想。いいです。
http://beatchild.jp/special/read
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この世界の片隅に(kindle版) [マンガ]

「夕凪の街桜の国」を読んで以来、ずっと気になりながら、読めなかった「この世界の片隅に」。
昨夜、読み始めたら、一気に読んでしまった。

最初に、すずのこどもの頃の話があるのだが、それがとても効果的だった。
すずが呉から広島に行くという話がでたときには「どうか、行きませんように」と祈るような気持ちで読んだ。
簡単にいうと、戦時中の庶民のなにげない毎日を描写しているという表現になるのだろうが、
なにぶん、やっぱり「戦時中」。
知り合いが戦争にとられたり、爆弾で右手首から先を失ったり、姪を目の前で亡くしてしまったり・・・。
まあ、今の私たちから見ると、どう考えても「普通でない」毎日が綴られている。
にも関わらず、暗くなってしまったり、気が滅入ってしまわないのは、ひとえに作者の力による。
いくつかのせつない話を組み合わせて、心に残る作品になっている。

実は、このマンガ。kindle版以前に、普通の書籍で持っているんだよなあ。
なのに、なんで読もうとしなかったか。
ちらっと見ただけで「おもしろくなさそう」と判断したからに他ならない。
読んでみて、正しくない判断だったことがわかった。

つい先日「戦艦大和の最期」を読んだばかりなので、このマンガの中で大和の姿がちらっと見えるだけでも、あの本のことを思い出したこともあるのだろう。
よい本だった。
タグ:こうの史代

陽だまりの彼女 [映画]

葵わかながかわいかった。
上野樹里もかわいかった。
けっこうこの映画好きだった。
水族館の魚を見ての一言や海で助けた時に「恋に落ちた」という表現を使っていて、最後がわかってしまうが、それでも、(まさか、そんな話・・・?)と楽しく見れた。
上野樹里は不思議で魅力的な女性ですね。
この映画を見て、結婚したいと思う人は多いかもしれない。
感動というのとはちょっと違うがあたたかな気持ちで見ることができる映画。
また、最後の終わり方もとてもよかった。
(とてもいい映画だったのに、最後に(一見同じようだけど)台無しのシーンを入れた「鍵泥棒のメソッド」と対照的)
タグ:猫の恩返し

バリバリ伝説(Kindle版) [マンガ]

しげの秀一さんの「バリバリ伝説」がKindle化されていた。
もう何度も読み直したマンガだが、つい買ってしまった。(1冊420円と、けっこう高い)
読む度に、鈴鹿4Hの最後のゼブラゾーンのシーンで何度も感動していたのだが、なぜか今回その感動がなし。
逆に世界GPの迫力あるシーンがとても心に残った。
とくに、最後のあっさりとした終わり方も好感がもてた。
38冊もあるので、とんでもなく高い買い物になってしまったが、満足。満足。大満足。

更新されたKindleの本をダウンロードするには [Kindle]

伊藤崇さんの「ポメラの本」を持っていたのだが、pomera25が出て、本が更新されたと聞きました。
最初、もう一度ダウンロードすれば更新されると思っていたのだが、ことはそう簡単にはいきません。
調べてみると「忌川タツヤのブログ」(http://timagawa.hateblo.jp/entry/20121224/1356338115
というページで、その方法が紹介されていました。
このページを見ながら、自分が昨日やった方法を紹介しておきます。

1.Amazonのページの右下「カスタマーサービスに連絡」をクリック
2.一般的なお問い合わせの「カスタマーサービスに連絡」をクリック
3.サインイン
4.「お問い合わせの種類を選択してください」で「Kindle」を選択
5.「お問い合わせ内容を選択してください」で「Kindle本について」を選択
6.「詳細内容」で「購入したコンテンツをダウンロードできない」を選択
7.すると「Eメール」が選択できるようになるので「Eメール」を選択
8.メールに本の題名と「再ダウンロードしたい」旨を書いて送信
9.返事が来るときにはすでに更新されていた

という流れでした。
対応はとても早かったです。(数時間?)

うまくいかないときには先の忌川さんのブログを読んでみてください。

荒木経惟写真全集3陽子 [写真]

アラーキーという名前はよく聞いていた。
荒木経惟という字もよく見ていた。
ただこれをのぶよしと読むというのは初めて知った。
「あらきのぶよし」と打って変換すると荒木経惟とでるのにはちょこっと感動した。

今まで、彼の写真をちっともいいと思ったことはなかった。
過激なものも多いけど、なんか汚い感じの写真だなあと思っていた。

「陽子」
彼の奥さん。
てっきり、荒木さんの文章が載っていると思っていた。
が・・・・
奥さんの陽子さんの文章が中心だった。
陽子さんの文章と荒木さんの写真を見ているうちに、
荒木さんは陽子さんが好きで、陽子さんは荒木さんが好きなんだということがよくわかった。

柳川の新婚旅行の時のカラー写真がある。
柳川には行ったことがある。

陽子さんの笑顔の写真はあんまりない。
陽子さんは決して美人でもない。(ごめんなさい)

でも、いいんだなあ。
なんだろう。

最後に荒木さん自身の写真に関するコメントが載っている。

奥さんの死に化粧や遺影のあとに3枚の空を写した写真が載っている。
なんか気持ちがわかった(ような気がした)。

ガロア理論の頂を踏む [数学]

石井俊全著

「一歩一歩を積み重ねれば必ずピークに辿り着きます」
という触れ込みで
5次方程式が根号で解けないことを証明することを目標とする本。

何より、無駄なガロアの伝記などは一切端折って、しかも最後まできちんとした証明を残す、という方針はとても好感がもてる。
2色刷で、まるで高校の参考書のような体裁も気に入った。

読んでみると、わかりやすいのかそうでないのかよくわからない。
今、中国剰余定理のところを読んでいるのだが、(見かけにだまされてきちんと読んでいないせいなのか)なんかわかりにくい。
著者も認めているとおり、この本の元ネタは草場公邦さんの「ガロワと方程式」のようだ。
草場先生の本の方を一生懸命読んだせいなのかもしれないが、なぜかあちらの方がわかりやすい気がしてしまった。

ガロア理論の本には、何度も挑戦して、そのたびに途中で挫折したり、わからないままページだけ読み終えることのくり返し。
はたして、この本は真の喜びを私にもたらしてくれるのだろうか。

「ガロアの群論」(中村亨)
「ガロワ理論最短コース」(梶原健)
「解いてわかるガロア理論」(藤田岳彦)
「数学ガールガロア理論」(結城浩)
「13歳の娘に語るガロアの理論」(金重明)
「天才ガロアの発想力」(小島寛之)
などなど。生誕200年を機にずいぶんいろんなガロア本が出版された。
なのに、どの一冊とて満足に読み込めていない。
やはり草場先生の本をもう一度読み直すのが一番いいのかなあ、と思うこの頃。


追記
最初、この文章の中で索引がないと書いていましたが、間違いでした。申し訳ありません。

数とは何かそして何であるべきか [数学]

筑摩書房の渕野昌さんの訳。
デデキントの名著。

何がうれしいといって、ちゃんと横書きになったことくらいうれしいことはない。

今までの岩波のものはなんと縦書き。
まあ、名著に加えて訳もわかりやすかったので、縦書きでもまあ、読めはしたものの
やっぱり数学の本が縦書きというのには抵抗があった。
よほど、パソコンで打ち直して横書きで読もうと思ったほど。

その時間的損失を考えただけで、この本が横書きで書かれたことには感謝しています。
それから、訳注も本文のそばにあるため参照しやすい。
私が読んだのは第1部の連続性と無理数だけですが、このように、時代につれて
いろいろな訳がでることはとてもいいことだと思った。

宇宙兄弟21 [マンガ]

やっぱおもしろいや。

ムッタがシャロン天文台を建てるためのミッションに参加するためのいろいろが綴られている。
宇宙「兄弟」とは言いながら、この巻には弟のヒビトはまったく出てこない。

でも、おもしろいからいいや。
早く22巻でないだろうか。

夏への扉 [SF]

「たんぽぽ娘」を読んでおもしろかったので、関連のものを見ていたら「夏への扉」はおもしろいということだった。
で、買った。

読みやすい。
だがしかし・・・
そんなに名著というほどのものだろうか。
タイムマシンと冷凍睡眠を使った、タイムマシンもの。
私にとっては「たんぽぽ娘」の方がうんとおもしろかった。

とはいうものの、
家事をする機械のうち、掃除をする道具は
機能がルンバなどの現在の自動掃除機にうり二つで
ルンバ(など)の作成者は、もしかすると、この本を読んで機能を選んでいったのかなと思ってしまった。

うーん。
少女趣味の人には、私が感じた以上の感動を与える本なのかもしれない。
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