「巨人の星」と「あしたのジョー」

 どちらも、マガジン連載で一世を風靡した作品。

 しかし、その後、この2作の評価は、大きく違ってくる。

 今でも、かっこいいマンガの代表として「あしたのジョー」のラストシーンは語られる。しかし、一方、「巨人の星」では、炎を宿す目など、笑いの対象として語られることが多いような気がする。

 なぜだろう。

 特に、初期の明日のジョーの絵は、お世辞にもかっこいいとは言いがたい。力石徹にしても、どう見てもかっこいいキャラクターではない。ところが、彼は、その死によって、伝説の人となる。一方、星飛雄馬にしろ、花形満にしろ、また、左門豊作にしろ、今ではお笑いの対象となってしまった。

 なぜだろう。たしかに、矢吹丈はかっこいい。しかし、右腕の機能を失い、コートを着て、姉明子の結婚式を遠くからながめる飛雄馬の姿も、確かにかっこいい。結局、川崎のぼるさんの(というより、梶原一騎の?)わざとらしいまでのドラマに、人々がついていけなくなったんだろうな。

 しかし、それでもあえて、やっぱり「巨人の星」は名作だ、と断言したい。ということで、川崎のぼるさんの作品を続けていくつか紹介したい。
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