ヒカルの碁 [マンガ]

「藤原佐為(sai)」と「塔矢行洋(toya koyo)」とのインターネットでの対局は圧巻。
(ヒカルが別の手に気づくシーンはいらなかったかなあ・・・)

長編の途中にクライマックスがくるマンガは
「バリバリ伝説」の鈴鹿4Hや
「僕たちの疾走」での小島さんとの別れのシーンなどがあるが、
このインターネットでの対局シーンも、
マンガ史に残る名場面だと思う。

人が涙を流し続けながら読めるマンガを描く作家は幸せだ。

「スラムダンク」や「あしたのジョー」など、最後にクライマックスがくるマンガもよいが、
クライマックスが途中にあって、最後、作者が燃え尽きた(力尽きた)ように
途中で(と感じてしまうタイミングで)いきなり終わるマンガも
作品が作家を越えてしまったようで、けっこう好きだ。

「ヒカルの碁」では、神の一手を求める。
同様にひとつのことを追求するストイックな「五輪書」の宮本武蔵や「かもめのジョナサン」のジョナサンとの違いは
究極をめざす過程に仲間がいること。
この作品の場合、「仲間」というより、「つながっている感」というべきか。

佐為がいなくなるシーンで、ぷっつりと終わってしまったら
この作品はさらによかったのに、
と思ってしまうのは、贅沢だろうか。

そのことを意識していると
大学で名人だった「カドワキ」が試験を受けにきて、
ヒカル(実際は佐為)と戦い、自分の甘さを感じて、ヒカルに
「碁をはじめてどれくらいになる?」
と聞くシーンがとても心に残る。
「ヒカルの碁」を読むのはもう何回目なのか忘れたが、
「千年」とヒカルと佐為が同時に答えるシーンは
なぜか、今回とても心に残った。
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ミノ〜+

ヒカルの碁、全巻持ってます。大好きなマンガです。
これに影響されてはじめたわけではないけど囲碁は好きで、小学校、中学校の時はいろいろな大会に出てました。
by ミノ〜+ (2010-10-05 23:09) 

m

へー。ミノ~+さんは囲碁をされているんですか。私は将棋しかしたことがないのですが、将棋はかなり好きでし「た」(なかなかする機会がない)。
「ヒカルの碁」はもちろん私も好きです。その中でもこのインターネットでの対局の場面は何度読んでもわくわくして、しかも感動します。
by m (2010-10-06 00:00) 

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