天才ガロアの発想力(2) [数学]

しみじみ、よい本。はじめてガロア理論をわかったような気(!)がした。
小島さんが言われるとおり、(普通の中学生には厳しいが)頭のよい中学生ならきっと理解できるだろう。

ただ、小島さんの言われる「ざっくり」の部分のみに徹するとすれば、第1章と第8章はいらなかったかもしれない。私自身「被覆」については、たぶん、位相のコンパクト性の時に習ったと思うが、位相そのものが抽象的で難しかった。この本ではそのイメージの紹介のみに終わってしまっている。つまり、「相対性理論の本」と銘打っておきながら、「実はただの読み物」というパターンになってしまっている。

もっとも、この本と趣旨として、「ガロアの理論をわかりたいけどわからなかったという人」向けの本ではなく、「ガロア理論に関して初めて読むような人」を対象としているらしいので、しょうがないのかなあ。

せっかくなので、第2章からと第7章にしぼって、省略してある箇所もきちんと書いた本を出してくれないだろうか。(甘えすぎかな?)



えっと、あと、気づいた誤植など。

P.82図3-7 上の三角形のαが切れている
P.109下から4行目 群を群を・・・ →?
P.216下から7行目 普通被覆空間 → 普遍被覆空間?
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