錯角が等しいことと平行であることの同値性の証明 [数学]

直線AB(左から右へ)と直線CD(左から右へ)があり、その2本と交わる直線EF(上から下へ)がある。
EFとABの交点をG,EFとCDの交点をHとする。



まず、
(1)錯角が等しいとき平行をいう

方針としては、
「錯角が等しいときに2本の直線が交わるとしたら矛盾が生じる」
ことをいう

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ABのBの方向(右側)(CDのDの方向)で、ABとCDが交わるとする。(その交点をPとする)
HP=GQとなる点QをABのAの方向(左側)にとる。

∠QGH=∠PHGとする。
(ここで、それぞれを180度からひけば∠PGH=∠CHGもいえる)

すると△QGH≡△PHGがいえる。
(GH=HG,∠QGH=∠PHG,HP=GQより)
よって、∠QHG=∠PGH

ところで∠PGH=∠CHGだったので、QはCD上にある。

2点PとQがAB,CD上にあることになって、ABとCDは一致する。

これは2本の直線があると仮定したことに矛盾。
ゆえに「錯角が等しいときには平行」がいえた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



(2)平行のとき錯角が等しいことをいう

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
AB//CDとする。
左側に∠DHG=∠IGHとなる点Iをとる。
このとき、証明の前半よりIG//CD
ここで、平行線の公理(任意の直線について、その上にない任意の点を通る平行な直線は1本だけ存在する)より
IGとAGは一致する。
つまり、∠AGH=∠DHG。
ゆえに「平行のとき錯角が等しい」ことがいえた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以上(1)(2)より、錯角が等しいことと平行であることは同値。


(図がないのでわかりにくいのですが・・・)
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。