采配 [スポーツ]

落合博満

至極あたりまえのことが書いてある。
たぶん、この本を読んだ人が「はじめて聞いた!」というようなことはないのではないか。

落合さん自身がこの著書で述べているように、「シンプルな指導こそ、耳を傾けよ」を実践している感じである。

実績を残した人だから、説得力がある。
しかし、決しておもしろい本とはいえないのかもしれない。

この本の中でとても印象に残った箇所が2箇所あった。

ひとつは、54ページから56ページにかけてのところ。
卓球の水谷選手が、自身のブログで、トップランナーとして走っていくことの苦しさを語っていたが、
「ぜひ、その水谷選手に読んでほしい」と思った箇所。
実績を積んだ人には周りの人は何も言えない。
しかし、それでもあえて本音を言ってもらうよう努力するというところ。

もうひとつは、コーチに声をかけるところ。
「どんなに遅くなっても、練習している選手より先には帰るなよ。最後まで選手を見ていてやれよ」
涙腺が弱くなっているのか、なぜかとても印象に残った。

中日のオーナーが落合さんを全面的に支援すれば、川上監督のような存在になれたのに、とつい思ってしまうような本だった。

というわけで、あたりまえのことしかかいてなくて、それほどおもしろい内容ではないけれど、とてもいい本。

可能であれば、一般向けの内容はすべてけずって、野球の監督としての話をさらに具体的に書いてもらえば、もっとおもしろかったのに、と感じました。



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