文系のための理系読書術 [本]

齋藤孝

彼については「三色ボールペンで読む日本語」を読み、おもしろかったし、「学問のすすめ」の現代語訳を出してくれて、ありがたいなあと思っていた。

で、この本。
数学ではどんな本をすすめているのか興味があったので買ってみた。

この中で紹介しているのは
「博士の愛した数式」
「世にも美しい数学入門」
「素数の音楽」
「ジェノサイド」
「零の発見 数学の生い立ち」
「般若心経 金剛般若経」
「数学力は国語力」
「数学流生き方の再発見 数学嫌いに贈る応援歌」
「直観でわかる数学」
「続 直観でわかる数学」
「マンガでわかる微分積分」
「科学の誕生・下 ソクラテス以前のギリシア」
「エピステーメー」
「図解雑学 CDでわかる 音楽の科学」
「図解雑学 統計解析」
「人口学への招待 少子高齢化はどこまで解明されたか」
の16冊である。

このうち読んだことがあるのは
「博士の愛した数式」
「世にも美しい数学入門」
「素数の音楽」
「零の発見 数学の生い立ち」
「数学流生き方の再発見 数学嫌いに贈る応援歌」
「直観でわかる数学」
「続 直観でわかる数学」
「マンガでわかる微分積分」
の8冊だけだが、この選書にしても、書いてある内容にしても????だった。
「零の発見」を入れていたのは唯一の救いではある。

何より、「素数の音楽」の紹介の文章がすごかった!
ちょっと引用してみよう。
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私もこの本を読んですっかり素数のとりこになってしまって、「いったい素数の最大値はいくつなんだろう?」と興味津々です。
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どうですか? 気を失いそうになりませんでした?

彼はこう続けてる。
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素数というのは奥深い概念で、素数の研究だけで数学者としての一生を終えても悔いはないくらいのものなんです。
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彼は本当にこれらの本を読んだのか。私には、とても信じることができない。その彼がこうして「素数というのは・・・くらいのものなんです。」などと「語る」のを読むと、本当に気持ちが悪くなる。

特別に好きな作者というわけではなかったが、興味はあった。しかしこの本を読むことによって、とにかく残念な人だなあという感想をもつことができた。
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