数学ガール [数学]

読みながら「「数学ガール」ではなくて「数学ガールズ」だよな」と思っていたら、ちゃんと表紙に小さい文字で「Mathematical Girls」と書いてあった。

最初、付箋とノートを活用しながらまじめに読んでいたのだが、あとでめんどくさくなって、数式は読み飛ばしてしまった。
だから、この本の本質的なおもしろさはわかっていない。
しかし、おもしろかった。

わかっていないのに、おもしろかった理由は、わかった範囲でも知らなかったことをたくさん知ることができたから。
当たり前だが、知らないことを知ることはとても楽しいことだ。
結城さんは難しそうなことを実にわかりやすく(あるいはわかりやすそうに)伝えている。
javaに興味を持ったとき、結城さんの本を買ったが、その後、数学にも詳しいんだなあということを知った。

母関数、ゼータ関数、テイラー展開などの説明、とてもわかりやすいと感じた。

題名の話題にもどるが、この主人公(Mathematical Boy)は題名に出てこない。
題名どころか、名前は何だったかなあとパラパラとめくってみたが、パラパラの範囲ではわからなかった。 

この本は2007年6月30日発行の初版である。
ということは、たぶん、本屋で見つけておもしろそうだと思って買ったのだろう。
ところが、買ってはみたものの、やっぱりおもしろくなさそうに感じて、そのままになっていた。

先日、数学セミナーの書評で、
結城さんが選んだ本が自分の感覚にぴったりだった。
それから、結城さんに興味をもって、以前買っていたこの本を見つけ出して読んでみた。

この本の最後にも読書案内として、紹介してあるので、その題名だけでも列挙しておく。

いかにして問題をとくか
算数・数学が得意になる本
プログラマの数学
ゲーデル・エッシャー・バッハ あるいは不思議の環
メタマジック・ゲーム 科学と芸術のジクソーパズル
素数の音楽
オイラー その生涯と業績
17 音の青春2006 五七五で綴る高校生のメッセージ
フィボナッチ数の小宇宙
高校数学+α 基礎と論理の物語
マスター・オブ・場合の数
数学が育っていく物語1 極限の深み
Javaによるアルゴリズム事典
オイラー入門
なっとくするオイラーとフェルマー
整数の分割
オイラー、リーマン、ラマヌジャン
オイラーの贈物
虚数の情緒 中学生からの全方位独学法

最後に、エピローグではだまされました・・・・いやー



 
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コメント 2

ミノ〜+

なんでもない数学のひとつひとつのまとまりが最後に向かうにつれてまとまり、一般化され、すばらしい結果に結びつく過程はすばらしかった。数学の面白さ(ドキドキさ(?))が小説で味わえる良い本だと思います。続編もあるようなので時間があれば読んでみたいと思います。
読書案内の「ゲーデル・エッシャー・バッハ あるいは不思議の環」は今読んでみたい本です。
by ミノ〜+ (2010-07-12 23:05) 

m

ミノ~+さんありがとうございました。

これらの本のうち、なんと以下の13冊もの本を持っていました。なのに、1冊も読み終えたものがない・・・とほほ
せめて、以下の4冊だけでも挑戦しようと思っています。(と書いたが、勘違いもあって・・・。最初の1冊にしぼるべきかな)


「いかにして問題をとくか」
(いい本だと思いながら何度も途中まで読んでいるのに読み通していない・・・ふーむ。ついでに、「自然科学における数学的方法」という本も手に入れているのですが・・・これまた・・・。もうひとつついでに、「いかにして問題をつくるか―問題設定の技術」という本は図書館で借りてこれまた途中まで読んでおもしろかったですが、コピーとって家においていたら叔父に捨てられた・・・信じられない・・・)

*「自然科学における数学的方法」
(ケプラー、ガリレオ、ニュートンなどの大科学者たちが、何を知っていて、何を知らなかったかを明確に分けた上で、彼ら自身が当時の数学的道具をどう使い「いかにして問題をといたのか」を明らかにしようとしたのが本書である、と紹介されている)

*「いかにして問題をつくるか―問題設定の技術」
(「もし、そうでなかったら」という発想で、例えばピタゴラスの定理が「直角三角形でなかったら」、「各辺の平方の和ではなく立方の和だったら」というように、1箇所を違うもので置き換えて、何か問題が作れないかと考えている)

「オイラーの贈物」
(吉田さんの迫力につい、ついていけず・・・。なにぶん先に「虚数の情緒」を読み始めてしまって・・・。しかも彼の著作「大人のための「数学・物理」再入門」という本はなんと縦書き(!)です)

*「大人のための「数学・物理」再入門」
(しかし、何を考えて縦書きにしたのだろう? 54の話題に分けて、確かに読みやすくはある)

*「素数夜曲」
(この本の185ページに「オイラーの贈物」という章があります。わずか3ページではありますが・・・。巻末には10000までの素数、ギリシア文字一覧、2の平方根、黄金数、ネイピア数、円周率などの4000桁までなどの付録が載っています。この海鳴社から、同著者の「オイラーの贈物」という本が3000円ででていますが、これが一番もともとの本なのかな? 私はもっていませんが・・・)

「なっとくするオイラーとフェルマー」
(なっとくするシリーズいくつか買ったのですが・・・・。なんというか、結局根気がないんですね・・・。ただ、先の「数学ガール」をきちんと読むにはこの本読むのが一番よさそうな気がしています)

「整数の分割」
(まあ、読み終えることは一生ないかもしれませんが・・・と書いて改めて探してみたら、「整数の問題199」と間違えていました。ごめんなさい。というわけで、本当の「整数の分割」のほうはフェラーズグラフ、ロジャースラマヌジャン恒等式、ダーフィー正方形などなどますますわけわからず、間違いなく持ってるだけで一生を終える運命のようです。エピローグの最後に「本書を読み終わった読者に、次は未解決問題に挑戦するようエールを送りたい。勉強も楽しいが、研究はもっと楽しいはずだ」という言葉が残されています)

本棚にあった本
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いかにして問題をとくか
算数・数学が得意になる本
プログラマの数学
素数の音楽
高校数学+α 基礎と論理の物語
数学が育っていく物語1 極限の深み
Javaによるアルゴリズム事典
オイラー入門
なっとくするオイラーとフェルマー
整数の分割
オイラー、リーマン、ラマヌジャン
オイラーの贈物
虚数の情緒 中学生からの全方位独学法
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by m (2010-07-15 00:38) 

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