数学ガール ゲーデルの不完全性定理 [数学]

一挙に読んでしまった。

途中までわかりやすかったが、2冊目(フェルマーの最終定理)と同様に、
最後、急激にむずかしくなって、きちんと読むのをあきらめた。

ただ、この3冊を通じて、一度に読みたいと思えたのは作者の力に他ならない。
というか、もう一度、ノートと鉛筆と付箋を用意してじっくり読み直してみたい。
そう思えるようなすばらしい本だと思う。

ただ、その中で、フェルマーの最終定理やゲーデルの不完全性定理の説明など
一番肝心なところをきちんと読めなかったのは、なんとも情けない。
というわけで、以下、本質と関係のない話になってしまうのをお許しください。

この登場人物
ミルカさん、テトラさん、ユーリさんだが、
どう考えても、それほど魅力的とは思えない。

まず、ミルカさん。
類型的な、頭のよい女の子のイメージでなんか冷たいだけに感じる。
表紙に挿絵があるが、これを見てさえ、まったく魅力を感じない。

次にテトラさん。
ミルカさんよりはまだいいが、ただのまじめな女の子にしか思えない。
妙に元気な(ふり?)ところがまた、多少いたいたしい。

最後にユーリさん。
中学生で、あんな反応する人はいないだろう、としか思えない人。
小学校の上学年という設定でも充分では。

まあ、それぞれの背景を書き込む余裕がないのだから、
人物像が薄っぺらなのはしょうがないか・・・。

で、主人公がどうしてもてるのかも不思議でならない。
この本を通じてだけでは、どう見ても、好きになれる要素がない。
しいてあげれば、数学に一生懸命取り組んでいるところなのだろうが・・・・。

というわけで、数学の中身を抜いてしまえば、
なんとも表現しようのない小説ということになってしまう。

ストーリーやキャラクターの設定を抜きにすれば
(って、小説としてはどうなの??という疑問はあるかもしれないが)
とてもすぐれた数学の啓蒙書だと思う。
この作者、結城さんはやっぱりすごい!
キャラクターのことで、めちゃめちゃ書いたが、とても尊敬できる人だし、すばらしい本だと思う。
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