「真理とは何か」大熊正(講談社現代新書)より [数学]

1より大きい二つの正の整数が選ばれました。
あるルートから、数学者S氏はその二数の和を聞き、
数学者P氏はそれらの積を知りました。

二人がほかの用事で電話している間に、たまたま話題がその二つの数のこととなりました。

S氏は言いました。
「僕はその二数の和を聞いただけだから、積を知ったという君のことを、ちょっと羨ましいと思ったけれど、
考えてみれば君だって、その積からだけじゃ、もとの二数が何だったのかわからないわけだね」

この電話が終わってから一時間ほどして、P氏からS氏に電話がありました。
「君があんなことを言ったんで、僕には例の二数が何だかわかってしまったよ」

それから一時間ほどして今度はS氏がP氏に電話しました。
「僕も例の二数がわかった。君の電話のおかげだ」

S氏の聞いた二数の和が五十より小さかったものとして
(そのことを、最初はP氏は知りません)、
もとの二数は何だったのか、今度は皆さんが当てて下さい。


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