森毅先生の著作 [数学]

「数学のある社会に生きる」
フォンノイマンの話がおもしろい。
これを読んでみると、森先生はどうやらノイマンが好きらしいのがわかる。
ノイマンの仕事を羅列的に知ることはあったが、
ある程度のまとまり(40ページほど)で読めたのは初めてだった。
同じ本に、先ほど書いた「圏論」の話があったが、
森先生はカテゴリー理論やトポス理論の先駆者なのかなあ?
読んでも、中身はさっぱりわからなかったので、確かに森先生は書く方は得意でなかったのかも、という感想をもった。


「数学博物誌」
安野光雅さんとの共著。むかしは2冊の分冊だったが、今は1冊にまとめられている。
数学に関する言葉の解説書のような感じだが、この中に「森毅」のページがある。
以下、その紹介
ーーーーーーー
森毅
あちこちまめに動きまわる、珍しい数学者。京都弁を優雅にあやつる江戸っ子。
疲れれば、洋間の床にでも、悠然と寝そべる。
ただぼんやりと寝そべっているだけではない証拠に、数学の枠を越えて、鋭い文明批評をものする。
またの名を一刀斎。代表作「すうがく博物誌」(童話屋)。
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なお、この項のみ野崎明弘氏による。


「数学大明神」
森先生と安野さんの対談集。安野さんもおもしろい人で、
絵が上手なだけでなく、数学にもくわしそう・・・
ちゃんと数学の話題なのがよい。


「ものぐさ数学のすすめ」
森さんを検索していたら、森さんのやけどをざまあみろと書いている記事があってびっくりした。
その人はこの頃の森さんの本を読んで、
大学では勉強しなくてよい、というメッセージを受け取って、
そのせいで、今でもうだつがあがらない。
森さんのおかげで人生をあやまった。うらんでいる。
という内容だった。
世の中にはすごい考え方をする人がいるものだと、ほんとうにびっくりした。
で、たぶん、その人はこんな本を読んでいたのだろう。


「位相のこころ」
大学の時に、位相の勉強をしたが、なんのことか(というか、何の意味があるのか)がわからなかった。
就職した後、書店の本棚に並んでいて、「これを読めば位相の「こころ」がわかるのか」と期待して買った。
3600円という値段はとても高かったが、
期待したわりに、たいして位相の「こころ」はつかめなかった。


「数学という文化」
ただ、だらだらと(というと表現は悪いが)数学に関するようなことが書いてある。
いつか読んだフォンノイマンの話がおもしろかったので、
彼の話を期待して買った。
こんなのを読むと、たしかに森先生は文章はうまくないのかもと思ってしまう。


「微積分の意味」
今、ふとあけてみるとなんと「サイン本」!!
講演会か何かの時にかったのだろう。
覚えていないところがこわい。
「位相のこころ」と同じで、「微積分の意味」を知りたくて買ったはずだが
微積分の「意味」はわからなかったという印象が・・・
比べるといけないのだろうが、その点、遠山先生や志賀先生などは、さすがだなあと感じる。


「居なおり数学のすすめ」
この本の「まちがいをバカにするな」という文章が好きで、何度も読んだ。
居なおり、と名前がつくだけあって
「数学ができなくても、たいしたことはないんだよ」
「でも、数学はおもしろいんだよ」
という森先生からのメッセージが伝わる。


「位相のこころ(文庫)」
文庫が出たので、もう一度読めば、わかるかなあと思って買った。
(あたりまえだが)前に買った本とまったく一緒で
結局、結果も一緒だった・・・・というか、最後まで読み直さなかった。
しかし、文庫本で1200円というのは高いのだろうが、
前に購入した値段の3分の1だったので、まあ、いいかと思った。

「3びきのこぶた」
安野さんとの共著。
童話の三匹の子豚とは関係なく、順列組み合わせの絵本だった。
たいしておもしろくはないが、
絵本である程度の内容を扱おうとする心意気がよい・・・・のかも・・・?
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