風姿花伝 [芸術]

世阿弥の書いた本。一般的には「花伝書」として知られる。
「初心忘るべからず」という言葉はこの第7別紙口伝に載っている。
この「初心忘るべからず」のでてきた文脈を知りたくて買ったのだが、
なにぶん古文で意味がわからない。
(ちなみに、この本では「初心を忘るべからず」とある)

ぜんぜん、古文は読めないまま、感覚的に無理やり読んでみると
「初心を」というよりも「初心以来のいろいろなことを」忘るべからず
と書いてあるように受け取った。
(あたっているかどうかはわからない)

解説によれば、今から600年前の芸術論ということだが、
宮本武蔵の「五輪書」の芸術版のような感じで
いろいろな人生訓にも通じる話のようである。
(五輪書については、後日ぜひ書きたいと思っています)

また、最近になるまで、秘伝として一般的には知られていなかったこと
世阿弥が著者となっているが、観阿弥から伝えられたことをまとめたという意味では
観阿弥も著者といえそうなことなども、初めて知ったことである。


最後に索引が載っているのがいい。

たくさんでてくる言葉をいくつか挙げてみたい。

・出で来
・得たり
○面白し
・音曲
・かかり
・肝要
・極む
・工夫
・位
・稽古
・公案
○心
・細かなり
・時分
○上手
・初心
・大事
・嗜む
・儘す
・手立
・悩む
・似合う
・働き
○花
・風体
・風情
・舞
○道
・珍らし
○物まね
・やすし
・幽玄
・態

特に○をつけた「面白し」「心」「上手」「花」「道」「物まね」などの言葉は頻度が多い。
これらの言葉の意味を理解できれば、この本の内容を理解することができるのだろう。


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