ベートーベンの交響曲(2) [音楽]

金さんは楽譜おたく、ベートーベンおたくなのかなと思って読み進めた。p.88に「指揮者としては、プロスポーツマンの運動神経にオタクの精神を持ちたい」という表現があるのだが、少なくともオタクの精神については、金さんは充分合格していると感じた。
この本を読んで、ベートーベンに興味をもったのは、金さんの威力としかいいようがない。

金さんは「大指揮者時代」という表現で、ベートーベンの時代とは違うであろう解釈を嫌っていることを(婉曲に)たびたび述べている。
私はフルトヴェングラーの指揮した9番を知らないので、比較のしようもないのだが、先日たまたま聞いた9番が、とてもゆっくりしているなあ、と感じたので、ひょっとしたら、その「大指揮者時代」の影響を受けた演奏だったのかもしれない。

先にも書いたが、金さんのおたく度に合わせて、いろいろな雑学を知ることができた。音楽をかじったことのある人ならば、もっとおもしろく感じることができるのではないかと思った。

まったく音楽に関係のないところで、ネプチューンというのが海の神ということを初めて知った。また、p.218・・・「人間には絶対に創造主を目にすることができない」という表現には、シュレーディンガーの猫の話を思い出して、おもしろかった。
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