ベートーヴェンの交響曲 [音楽]

金聖響+玉木正之

「楽譜に忠実に」という方針をかかげ、
なるべく精神性などの物語性を排除し演奏しようとする金さんの全9曲の解説本。
前に読んでおもしろかったので、再読。

彼が大指揮者時代と評論家が大嫌いなことと、こうして音楽を文章で語ることにも疑問をもちつつ書いていることがよくわかる。

ただ、ロックかジャズかという言葉がでてきて、金さんはロックもジャズもきちんと聴いていないんだろうなあと少し残念な気が・・・
とはいうものの、金さんのベートーヴェンに対するおたく度は半端なく、ぜひ彼の演奏するCDを買ってみようという気にさせる1冊でした。

こいのうた [音楽]

GO!GO!7188

http://www.youtube.com/watch?v=glEkpdYb-5c&feature=related

前に、「この歌はまだ恋を知らない人の歌だなあ」などと偉そうに思っていたが、
なんか、いま、こころにしみる。
コメントの最初のやつ書いた人、応援したくなった。

もう恋なんてしない [音楽]

槇原敬之

こころにしみる。
名曲です。

ユーチューブ
http://www.youtube.com/watch?v=_TLdcViM1vw

歌詞
http://www.uta-net.com/song/4523/

第九 [音楽]

ベートーベン 交響曲第9番 ニ長調 作品125「合唱付」

NHKで放送されたのを見た。
12月22日に演奏されたものらしい。

バリトンの人が最初に歌うところの歌詞が画面にでていた。
「いったんは分け隔てられた人々が再び集って・・・」
というような歌詞を読みながら、いろいろなことを考えた。

ベルリンの壁が崩壊したときに流されたのは必然なのかなあと思った。

指揮者のおじいちゃん(失礼!)(スクロヴァチェフスキーさん)の表情もよかった。

なにかで、「ベートーベンは耳が聞こえなくなり高音を使わなくなったけど、ほぼ聴力を失ってからは、再び高音を使うようになった」という話を聞いたことがある。
耳が聞こえない作曲家というのはほんとうにすごいことだ(その精神力が)と演奏を聴くたびに思う。

今年は生で第九を見れなかったので、テレビででも見れてよかった。

http://www.takasaki9.com/ben/607.html

http://www.kanzaki.com/music/lvb-sym9f.html


明るい未来 [音楽]

嘉門達夫

ギャグソングといえば、そうなのですが、
なぜか、とても感動します。
カセットテープがうちに来たとき、いとこがやってきていて、3人でものまねをして遊んだことを思い出しました。

ーーーーーーーーーーーーー
明るい未来を信じてた
豊かな時代をめざしてた
希望があふれてたー
すべてがきらきら光ってた
平和が続くと思ってた
あの日に帰りたいー
ーーーーーーーーーーーーー

という歌詞をききながら、サザエさんにも共通する幸せな家族を思い出しました。

車で何度もリピートして聞いています。

おとうさん さんま
おかあさん 久本雅美
こども 嘉門達夫(?)

この3人+αの家族の会話があったかくて抜群です。

小学校の時の同級生に田中角栄のまねが上手なともだちがいて、
「まあ、そのー」と(だみ声で)やっていたのを思い出しました。
(あの頃は角栄さんは人気あったんですよ)

私のちょっと上の世代から私までの人たちならば、きっと感動します。


ふろく(?)の他の曲(?)も秀逸で、
「なにやってんだおれ」など、
ちょっとしみじみしたもの(ミュージシャンめざして上京した人の話)もあり、
また、「ほんとに必要かー」(という題名ではなかったが)は思わずうなずきながら聞いてしまいました。
「ワイルドなやつ」も「ターザン」うけました。

うたの旅人 [音楽]

坂本九の「上をむいて歩こう」を、
坂本さんの生涯や友人、奥さんの柏木由紀子さんの話を交えて紹介する番組。

じんわりと、いい人だったんだろうなあと思った。

ベートーベンの交響曲(2) [音楽]

金さんは楽譜おたく、ベートーベンおたくなのかなと思って読み進めた。p.88に「指揮者としては、プロスポーツマンの運動神経にオタクの精神を持ちたい」という表現があるのだが、少なくともオタクの精神については、金さんは充分合格していると感じた。
この本を読んで、ベートーベンに興味をもったのは、金さんの威力としかいいようがない。

金さんは「大指揮者時代」という表現で、ベートーベンの時代とは違うであろう解釈を嫌っていることを(婉曲に)たびたび述べている。
私はフルトヴェングラーの指揮した9番を知らないので、比較のしようもないのだが、先日たまたま聞いた9番が、とてもゆっくりしているなあ、と感じたので、ひょっとしたら、その「大指揮者時代」の影響を受けた演奏だったのかもしれない。

先にも書いたが、金さんのおたく度に合わせて、いろいろな雑学を知ることができた。音楽をかじったことのある人ならば、もっとおもしろく感じることができるのではないかと思った。

まったく音楽に関係のないところで、ネプチューンというのが海の神ということを初めて知った。また、p.218・・・「人間には絶対に創造主を目にすることができない」という表現には、シュレーディンガーの猫の話を思い出して、おもしろかった。

ベートーベンの交響曲 [音楽]

金聖響 玉木正之

ベートーベンの交響曲の解説本。
金さんは指揮者。玉木さんは音楽評論家。音楽は詳しくないので、お二人がどんな方かはまったく知りません。
ただ、金さんはベートーベンが大好きだということは文章から伝わりました。
私は田園、7番、9番が好きなのですが、この時期はやっぱり9番か、ということで9番だけ再度読み直しました。
不思議なもので、師走も押し詰まると、この9番を聞きたくなります。
けっこう、カップヌードルの宣伝のおかげかなあ、などと思うこともあるのですが、まあ、小さい頃からこの曲だけはよく聞いていました。

金さんはとにかく「楽譜」を何度も読み直し、楽譜からベートーベンの気持ちを読み取ろうすることに徹したようです。
フルトヴェングラーやバーンスタインと言われても私にはちっともわかりませんが、彼らの指揮する第九とはずいぶん違う印象の演奏をされると書いてあります。
楽譜の一部などをまじえて、一生懸命解説をされようとしています。疎い私には、その情熱のみしかわからなかったのが残念です。

さて、9番と関係ないところで、印象に残ったところを。
聴力を失い始めた31歳の時の遺書の話です。実は、この遺書を書いてから以降、「大傑作を次々と生み出す大豊作期に入る」のです。
なぜ遺書の後にこのような時期に入ったのか、という理由は想像でしかなく、しかも簡単にしか載っていません。
しかし、ベートーベンがまだ若いうちに音がだんだんと聞こえなくなってくる恐怖感は、なんとなく想像してしまいました。陸上選手が足を故障して歩けないようになったり、テニスの選手が利き腕が動かなくなり箸も持てないような状況になるようなものです。目が見えずに絵が描けますか、という話です。
とても怖かったろうなあと想像してしまいました。

このようなことを知ってしまうと、単に9番を聞くにあたっても、この曲を作ったベートーベンのことを思わずにはいられません。音だけでなく知識がもたらす感動もあるのだと再認識させられます。

そういえば、1番、2番、4番、8番は一度も聞いたことがありません。ベートーベンの全交響曲のCDは以前買っていたので、探して聴いてみることにしますか。

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