数学文章作法 基礎編 [数学]

著者の結城浩さんはこの本を通じて
「たったひとつの伝えたいこと」=「読者のことを考える」
を手を変え品を変え、くり返しくり返し提示していきます。

第1章 読者
第2章 基本
第3章 順序と階層
第4章 数式と命題
第5章 例
第6章 問いと答え
第7章 目次と索引
第8章 たったひとつの伝えたいこと

という内容です。
第1章で読者のことを考えることの大切さを述べた後、
第2章では形式の大切さや文章の構造、語句や文章そのものの使い方、段落や章などについて事細かに紹介します。
第3章では順序と階層を工夫することによって読みやすくなることを説明しています。
第4章ではわかりやすい文章の書き方やメタ情報の大切さを述べています。
第5章では例の大切さを伝えます。
私は、彼の文章がとても好きなのですが、それは彼の文章がとてもわかりやすいからです。
そして、その理由は彼の例の上げ方の巧みさにあるのかなと感じています。
第6章はわかりやすい文章を紡ぐための問いかけの大切さを
第7章では目次と索引の大切さを述べ
最後に第8章でもう一度、この本の骨子であり、また、すべてである「読者のことを考える」ということの大切さを説いて終わっています。

名著です。

幸い(?)この書名には「基礎編」という言葉が加えてあります。
「基礎編」があるのならば「応用編」はいつでるんだろう、と楽しみでなりません。

この結城さんという人はほんとうにすばらしい数学啓蒙家だと思います。

結城さんの本を年少の頃から読める現在や未来の若者はほんとうにうらやましい気がします。
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