シェルブールの雨傘 [映画]

名前だけ聞いたことのあった映画が上映される、とのことで、深く考えず見に行った。

台詞がすべてミュージカル形式ということで、最初とても違和感が。しかし、それも時機に慣れてきた。

話の内容はというと、(おなかの大きなお嬢さん(もちろん、自分の子ではない)をお嫁さんにする殊勝な旦那さんをのぞけば)どこにでもありそうな、誰もが経験しそうなお話。だからこそ、みんなの心の残る映画になったのかもしれない。

その中でも、やはり最後の再会のシーンは心に残る。

ガソリンスタンドで出会って、少し話した後、あっさりと別れる二人。
「幸せ?」と聞かれて「幸せだよ」と答える二人の心の中を思うと、胸がせつなくなった。

実は、題名から、てっきり、「雨の中、雨傘をさしながら黙って道をすれ違うのかな」と想像していた。

90分あまりの映画。1964年公開だったそうだ。
見に行ってよかった。
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