her 世界でひとつの彼女 [映画]

OSと恋をする人(セオドア)の話。

この恋を肯定的に表現するのか、それとも否定的に表現するのか。
相手がOSというたかがプログラムではあっても、その純粋さ故にその人(?)を大切に思う気持ちは変わらないと言いたいのか。それもと、やっぱり血の通った人間との愛こそが本物だと言いたいのか。
いったいどっちなんだろう、と思いつつ見る。

そして、そのどちらでもない終わり方に、なにか物足りなさを感じながら見終えた。
・・・つもりだった。

しかし、エンドクレジットで「The moon song」が流れてきて、その日本語訳が画面に映ったとき、目頭が熱くなった。どっとあふれてきたような感情だった。

過去の恋人(キャサリン)への感謝の手紙。OSの彼女(サマンサ)との寂しい別れ。未来の恋人(?)(エイミー)との距離感。すべての恋人たちを肯定もせず、否定もせず、そのまま受け入れたような映画の終わり方があったからこその感動だったのだと感じた。


本筋とは別のところで思ったこと3つ。

・OSの恋人を怒らせたらまずいだろうなあ、と思ったこと。
自分のファイルを勝手に削除されたり、手を入れられたり、そんなことがあたりまえにされそう。
こわい。

・もうひとつ、友達とその恋人と、4人(?)で旅行に行くのだが、友達とその恋人はOSが恋人であっても、ちっとも気にしていなかった。なんかとてもよかった。

・さらにもうひとつ。サマンサが「どこか」へ行ってしまうのだが、「カモメのジョナサン」のジョナサンが行った世界と重なって感じてしまった。

人を好きになるっていいことだな、と思えた映画だった。
人を好きになったことがある人はきっと誰もが、この最後の「The moon song」を聞いて、目頭が熱くなることだろう。
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